竜馬暗殺(1974)
原田芳雄の坂本竜馬は最高にはまり役.豪快で,可笑しい.それ以上に石橋蓮司の中岡慎太郎!かっこいいやん!急遽ファン.にわかファン!石橋蓮司って名前と顔も一致してないくらいだったんだけど.
伝説の人物・坂本竜馬最後の3日間を描いた、黒木和雄監督の傑作。原田芳雄の、バンカラでありながらギラギラした独自の魅力が生かされ、新しい坂本竜馬像が描かれている。竜馬の生きた幕末の時代と、映画が製作された70年代の世相をダブらせ、新しい解釈をしたあたりが斬新。原田のほか石橋蓮司、桃井かおりといった個性的な出演者の中、人斬り右太に扮した、若き日の松田優作の鋭い眼光が、ザラついたモノクロ画面に映えて凄味がある。
竜馬と慎太郎の友情がいい.侍のための改革ではない自らの道を模索しつつ,暗殺者に追われ孤独な竜馬.真面目で,他に殺されるくらいなら自分が竜馬を殺そうとする慎太郎.
可笑しくてせつなくて豪快で,そしてどこかさびしい竜馬とその仲間達(他人のレビュー引用).暗殺直前に竜馬と慎太郎の友情と希望が描かれているだけに,せつないせつない.さびしい.