入社予定者のつどい

に参加してきました.
「地球が核戦争で滅亡の危機である.10人だけが入れる特別の避難施設が作られた.そこで人類から以下の10人が選ばれたが,故障により7人しか入れなくなった.どの3人を切り捨てるか?弁護士,学識豊かな女優,70歳の牧師,etc.」という問題をグループで話し合う場がありました.正解はないので,自分たちで基準を決めて,納得できるような理由で選ぶことになるわけです.
実は同じ問題(細かい設定は異なるが)を,大学の授業でもやったことがありました.確か,就活のグループワークを想定していたような.その時の先生は,「いかに他のグループと違う視点で考えることができるか,他のチームと異なる答えを選んで,納得させられる理由を考えることができるか」といったことを評価の基準においていたような気がします.しかし,種の生存や倫理観(日本人だとやっぱり似ている)といった基準で選ぶと,ある程度は,みんな同じような結果になるわけです.なので,自分の本心ではなくて,こういう視点で考えたら面白いよな目立つよな,ってことをあえて考えて答えを作るっていうのは,なんだかしんどいなあと思っていたのでした.こいつは他と違うことを考えられるすごいやつだってことをアピールするために,本当に思ってることと違う答えを作るってのはしんどい.
ですが,今日の先生は,全てのチームの似たり寄ったりの答えに対して,うんうん,と興味深そうに聞いてくれたわけです.もともと,今日の,このディスカッションの目的は,面接ではなくて,グループでコンセンサスをとることの練習だったということもありますが,無理して自分をアピールする必要がなく,受け入れてもらえるというのは,すばらしいなあ,と思ったわけでした.
という上記のエピソードも含め,今日の研修を通して心に残ったことは,
- 全ての人間は「承認」されたい,という欲望を持っていること.
-「緊張するなあ,いやだなあ」という思いを持っていても良い,ということ.大事なのは,そういう感情を自分が今感じていることを認識すること.(ポジティブ思考であるべき!と言われることが多い世の中.でも「〜べき」って,しんどいんですよね.)
- 誰にでも長所がある,ということ.
先生がこれらを言うこと,態度に示すことで,全員が自分に対して肯定的な気持ちになり,また他の人に対しても肯定的な気持ちで接することができたと思います.少なくとも私は,とても肯定的な気持ちで,研修を受けることができました.
いい同期になれそうです.