お葬式

お葬式の一日を終えて.


最も,本当に情けなかったのは,さっちゃんの助けになれなかったことでした.
さっちゃん,大変な思いをさせてごめん.
なっちゃん,さっちゃんを早く連れて行くことができなくてごめん.


なんて声をかけたらいいかわからなかったときに,
ゆっきーが
なっちゃん,絶対許してくれるよ.あんなに,ずっと一緒にいたじゃん.」
って笑いながら言って.
あぁ,救われたなぁって思った.
こういう風に力になれる,ゆっきー,やっぱすごいね.
私はこういうときダメだねぇ,なっちゃん,って聞いてもらいたくなったよ,なっちゃん
私がうまく行動できないときに,うまく行動してくれる子がいて,私が笑わせてあげられないときに,笑わせてあげられる子がいて,私が冷静な判断をできないときに,冷静な判断をしてくれる子がいて,私が笑えないときに,笑っていてくれる子がいて,私が励ましてあげられないときに,励ましてくれている子がいて.
いつも,本当に救われてるなー,助かったなーって思う.
同期の女の子は,やっぱり心強いよ.
みんなで一緒に火葬場まで行けて,最後の会食までご家族・ご親族の方にまざって一緒に参加することができて,本当に良かった.最後まで,みんなと一緒になっちゃんと一緒にいられてよかった.


なっちゃん,仏様の巫女さんになって,踊っているのだろうか?
明治神宮で踊っていた巫女さんを思い出して,笑ってしまうよね.
みんなからの手紙,読んだだろうか?
なっちゃんとみんなの写っている写真,見れただろうか?
なっちゃん,いい顔してたねえ.
コーヒーゼリー,おいしかっただろうか?
ばんちゃんからのダジャレ,笑ってくれただろうか?
最高のダジャレで感動したよね.絶対喜んでるね.


お葬式って,故人のためというよりは,遺された人たちのためのものなのだろう,と思った.
おそらく,みんながそれぞれ感じている後悔や,悲しみを和らげるための.
本当は,もしかしたら,手紙の内容も,みんなの写真も,みんなの呼びかけも,本人はもう感じられないんだ.
だけど,やっぱり,伝わっていると信じたいんだよ,なっちゃん
どうして早く伝えなかったんだろう,って後悔してるから
伝わっていると信じたいんだよ,なっちゃん


お坊様のお話を聞けて,よかったと思ったよ.
なっちゃんは,仏様のお巫女さんになるんです.そしてまた,ご家族の力になりに戻ってくるんです.
なっちゃんが頑張れるように,遺された人たちへの心残りや心配のないように,みなさん,なっちゃんを見送ってあげてください.」


なっちゃんのお母さんもお姉ちゃん達も,ご親族の方々も,ご近所のおじさんも,
みんなみんな優しかった.とても,よい雰囲気の方々だった.
なっちゃんは,こんな素敵な人たちに育てられたんだね.
ありがとうございます,だなんて,本当にこちらこそ,生前もこの3日間も,ずっとなっちゃんのそばにいさせてもらって,ありがとうございました.




なっちゃんからは,「後世への最大遺物」という本をもらっていて,
なっちゃんの遺品が並べられている中にその本が入っていて嬉しかった.
形見になるね.
あの時もあの時も,励ましてくれてありがとう.


なっちゃん,寂しいな.
骨になっちゃったね.もういないんだね.
寂しいね.ごめんね.
なっちゃん,部屋に飾ったカレンダーのなっちゃんの写真を見るのがちょっと辛い.
時間は過ぎてしまうんだね.
寂しいね,なっちゃん
みんなのこれから,もっともっと,みんなで共有していくよ.
なっちゃん,見守っていてね.