君を幸せにする会社

君を幸せにする会社

君を幸せにする会社

すごく感動した.
辛いなぁって思ってる人に読んでほしいな.
「<あらすじ>
舞台は、ある温泉街の老舗旅館「クマの湯ホテル&リゾート」。
2代目のクマ太郎は、旧態依然とした経営を立て直そうと、ビジネススクールで学んだ手法を導入。
ところが業績は一向に改善せず、断行したリストラも状況を悪化させるばかり。
「どうすればよいのか」自問自答をくり返し、答えを模索する毎日が続く。
そんなドン底状態で、ある事件が起きる。その先にクマ太郎の気づいたものとは……。



ストーリーから抜粋.私の焦燥感を言い当てていたところ.
以下,ネタばれ(?)なので要御注意です.
「『ゴリの湯に負けたくないのは,突き詰めていえば,ビジネススクールの仲間に負けたくないからだ.
金融機関やベンチャーに行った友人たちよりも,自分のほうが成功した人生を歩んでいることを示したいから,
ゴリの湯に勝とうとしてしまうんだ.
だから思い通りにいかないと,現状に不満をもち,焦燥感に駆られ,感謝を忘れ,
人を傷つけ自分も傷ついて,幸せから遠ざかってしまうんだ』
他者と競ったり比較したりすることから自由になれば,すべてに感謝の心をもって幸せに生きることができる.

クマ太郎は,他者と競争しないというのは,逃げているのではないことに気づいた.
他者と比較するのではなく,つねに昨日の自分に克つように努力し続ける.
むしろ他者に勝つよりも,自分に克つことのほうが難しいかもしれない.

自分に克てば,誰かを傷付けることはないし,みんなが自分に克つことを目指せばみんなが輝ける.」


あとがきから抜粋.
「みんなががんばって利益を追い求めているのに,みんながますます不幸せになっています.
何かが根本的におかしいのではないかと多くの人たちが感じています.

こうした問題の根底にあるのは,「利益は創造した本源的価値の対価である」という
真理を,多くの人たちが忘れてしまっていることにあると思います.
本源的価値とは,お客様を幸せにし世の中をよりよくすることです.
企業の利益はお客様の幸せの対価だということです.

自社の利益のために無理にお客様を幸せにしようとしても,それはすぐにお客様に伝わってしまいます.

そこで大切なのが,まず自らが幸せになることです.

私たちはついないものに目を向けてしまいがちですが,あるもののほうが圧倒的に多いのです.

それらに気づき,感謝するだけでいいのです.
そのように,すべてに感謝し自ら幸せになることで,無理に与えるのではなく,自然に与えることができるようになります.

そうは言っても,私たちは感謝の心を忘れがちです.
感謝の心を忘れてしまうのは,他人と競争しているからです.
他人と比較し,自分が劣っていると思うと,自分がみじめになったり,他人に勝とうとしたりして心の余裕を失ってしまいます.
そうではなく,自分自身が,人として成長していけばよいのです.そうすれば,心に余裕ができ,何事にも感謝できるようになります.

すべてに感謝することで,ものごとや人のいい面が見えてきます.
そのようにすべてに感謝することで生まれる幸福感を,あふれ出るままに周囲に分け与えていくこと,つまり愛が大切です.
自分を大切にし,相手の幸せを願う愛こそが,人生を豊かに行き,ビジネスを成功させる源になります.

大切なのは,愛と感謝です.



心に余裕を持つこと.
そうすれば何事にも感謝できる.
感謝することで生まれる幸福感を周囲に分け与えていくこと,つまり愛,もできる.


心に余裕を持つために,他人と比較しないこと.自分自身が,人として成長していくこと.


「東京にないもの」の日記に書いた「心を大きく」は,イコール「心に余裕を持つこと」だ.
ここでも,繋がったね.